六ツ門大学・久留米大学経済学部公開講義「市民参加のまちづくり」

シンポジウム「女性自治体議員から見たまちづくりへの市民参加」

 今全国各地では、市民が主人公になるまちづくりのために、多くの元気な女性達が様々
な事業の中心を担って活躍しています。そしてその中には、現存の男性中心社会の政治や
因習の壁にぶつかって苦闘し、それを乗り越えるために自治体議員として政治の世界に進
出する人々もあちこちで現れています。しかし、そこでもまた議会や役所の中での男性中
心社会の壁が立ちはだかったり、市民と行政のかかわりかたについて民間にいたときには
考えなかったような様々な問題に直面したりもします。いったい自立した住民の自主的事
業と政策とのかかわりはどのようなものであるべきなのでしょうか。男性中心社会のもた
らした競争と孤立化に対して、くらしの場からコミュニティをつくろうとするときに、既
存の住民コミュニティ組織とはどのようにかかわっていくべきなのでしょうか。一筋縄で
いかない現実に取り組む様々な模索が、あちこちで起こっていることと思います。
 久留米大学経済学部公開講義「市民参加のまちづくり」では、これまでも毎期に一回シ
ンポジウムを行ってまいりましたが、「六ツ門大学」の講座の一環として始まった今年度
後期のシリーズでは、以上のような問題意識から、「女性自治体議員から見たまちづくり
への市民参加」と題し、大川市、湯布院町、久留米市の女性議員三人にパネリストをお願
いしたシンポジウムを企画しました。お三方とも、もともと何らかの市民事業を中心的に
担って、まちづくりに取り組んできた経験の上に、無所属候補として立候補して、議会へ
と進出した経歴をお持ちのみなさんです。民間市民事業と市政・町政との両方の立場の経
験をふまえた意見交換が期待されます。

日時:2004年11月4日(木) 16:40-18:10

場所:「六ツ門大学」会場。
(井筒屋アーケード側向かい、「六ツ門大学」のロゴの入った建物の二階)

パネリスト:

川野栄美子氏 (大川市会議員)
 大川文化協会の「ブッククラブ大川」で、絵本の比較研究、児童書の読み聞かせなどの
活動を行ってきた。04年3月には、議員活動の傍ら久留米大学大学院比較文化研究科の
ジェンダー学コースを修了している。99年4月初当選。現在二期目。

小林華弥子氏 (湯布院町議会議員)
 まちづくりコンサルタント会社(有)寺川ムラまち研究所で、湯布院のまちづくりに取り
組んできた。本公開講義でも毎年講師をしてもらっている。今年1月初当選。

藤林詠子氏 (久留米市会議員)
 精神障害者の自立をめざす「くるめ出逢いの会」の世話人を長く務め、障害者の自立支
援センター「ピアくるめ」設立の中心にもなった。03年4月の統一地方選挙で初当選。

コーディネーター:伊佐淳 (久留米大学経済学部)