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- 松尾にとっては1999年の北陸・秋田方面旅行以来の二度目の訪問です。今回は新たに「パフォーミングスクエア」が建てられていました。
金沢市民芸術村
まず細川村長からお話を聞きました。以下はその内容です。
- 金沢市民芸術村(以下、芸術村)は市民の芸術創作活動の練習および、発表の場を目的とし、24時間、年中無休利用できる施設として、1996(平成8)年に開設し、建物は旧大和紡績の倉庫跡をそのまま利用している。芸術村では市民主体の文化振興展開のため、自主事業を行っている。元々、芸術村専属のディレクターが各分野に2名ずつ配置されているが、市民のボランティアスタッフとして劇団・音楽それぞれ約40名程が参加している。このボランティアスタッフによって製作委員会を設け、企画・運営を行っている。これは、つくり手側自らが裏方である製作側を経験することによって裏方の仕事を理解することができ、また、自己成長することができる。芸術村のねらいも裏方の仕事を市民に解ってもらうというところにある。
- 芸術村では子供を対象としたワークショップも実施している。子供を対象としたワークショップでは付き添いの親をも巻き込むかたちで芸術に関心を持ってもらう工夫をしている。一方、一つの作品をつくるために良い指導者、アシスタントを招き、長期間にわたって計画を立ててじっくり完成させていく。また、訪れてきたアーティストをワークショップの講師として呼び招き、指導もお願いしている。大抵のアーティストは快く引き受けてくれるようである。
- さらに、年2回程度、機材の技術講座を開き、使用者の技術を育成する。既存の文化施設は専属の技術者がいるが、芸術村では「人を育てる」ことと、「市民が主役」を重点に置き、市民使用者の技術力育成を目的とし、芸術村専属の技術者を置かないことによって全ての部分で市民手作りのものをつくることを可能にしている。このような市民が芸術活動に参加できる工夫がすごいものである。
- 芸術村が開村して6年目を迎えるが、新規の利用者が増加している。これは、芸術村の知名度の上昇と市民の芸術文化への関心が高まっているといえる。しかし、利用者増加によって事務方の人手不足の問題を抱えている。また、情報公開を市民から求められた場合は開示しなければならないが、文化施設が果たす社会的効果を社会影響で示すのは難しく、稼働率・運用率といった数字のみで一般市民や、特に行政が良し悪しの判断をされ、運用費の削減などの危険性がある。評価の対象は建物の利用目的の設定に合っているかという視点で評価するべきであろう。また、文化施設にいかにして人を集めるかといった工夫も必要とされる。
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