タウンモビリティ  


 タウンモビリティとは、中心市街地をバリアフリー化して、電動スクーターや車椅子、カートなどを貸し出し、高齢者や障害者に利用しやすい街にしようという事業です。1980年代にイギリスで最初に始まりました。イギリスではショップモビリティと呼ばれています。当時、サッチャー政権下の規制緩和政策によって、郊外の工場跡地に大型ショッピングモールが次々と生まれ、古くからの中心商店街は衰退していきました。一方で高齢化が進行していましたので、移動が簡単に行かなくなったお年寄りは、日常生活に大変困難をきたしていました。そこでこの取り組みが生まれ、たちまち全英200の街に広がりました。これによって、何かと閉じこもりがちな高齢者が日常的に外出して買い物を楽しめるようになり、その生活の質の向上に役立つと共に、一事業体あたり年間8000万円から1億2000万円の増収を中心商店街にもたらすなど、街の経済活性化にも役立っています。
 私達は、久留米市の中心市街地にタウンモビリティを導入する試みをサポートしてきました。その結果、多くの人々の努力により、2003年夏より、市からの委託事業として本格的にタウンモビリティ事業が始まることになりました(2003年6月28日より開業)。
 
 

リンク集

  1. 久留米タウンモビリティの説明

  2.  特定非営利活動法人高齢者快適生活つくり研究会(こうれい研)のサイトの中の紹介ページです。
     
  3. 全英ショップモビリティ連盟

  4.  全英のショップモビリティ事業体の連合体。もちろん英語のサイト。
     
  5. 2002年英国ショップモビリティ視察報告

  6.  久留米でタウンモビリティ導入の中心になっている、こうれい研代表の吉永さんが、私達といっしょに英国のショップモビリティを視察に行ったときの報告。こうれい研のサイトの特集ページです。私達が最も交流を深めているウーバーハンプトン市のほか、グロスター、コーリンベイのショップモビリティ事業が紹介されています。
     
  7. 2000年ウーバーハンプトン・ショップモビリティ視察報告

  8.  「三助のまちづくりのページ」のコンテンツ。上記2002年の視察でも見たウーバーハンプトンのショップモビリティを最初に訪問した時の報告です。同市は、百万都市バーミンガムから電車で30分くらいのところにある人口25万の街で、もともと製造業が基盤だったのが製造業の衰退と郊外大型店進出によって衰退、80年代には街が荒廃しきって治安が悪化し、暴動も起こっていました。それが、ショップモビリティをはじめとする総合的なまちづくり政策によって見事立ち直り、中心市街地は活気にあふれ、花いっぱいの美しい街に変ぼうしています。この経験は、同様に福岡市から電車で30分くらいのところにある人口23万の街で、もともと製造業が基盤だったのが製造業の衰退と郊外大型店の進出によって落ち込みつつある我が久留米市にとって、大いに参考になると思われ、交流を続けてきました。2001年秋には、同市から、ショップモビリティ担当者と地元財界リーダーを招聘し、講演してもらいました。ちなみにウーバーハンプトン市にはタイヤ工場まであって、2002年に行った時には「リストラで大変」と言っていました。パラレルワールドみたい。
     
  9. 2000年サットン・ショップモビリティ視察報告

  10.  同じく「三助のまちづくりのページ」より。上記報告と同じ2000年訪英時に訪れました。サットンはロンドン郊外の人口10万くらいの都市で、ショップモビリティはじめバリアフリーのまちづくりが日本でも知られています。
     
  11. 1999年小浜町ショップモビリティ視察報告

  12.  同じく「三助のまちづくりのページ」より。長崎県小浜町でもショップモビリティに取り組んでいます。同町はタウンモビリティという言葉が日本に定着する以前から取り組んでいるので、本場同様ショップモビリティと名乗っています。99年に私達が視察に行った時の報告です。小浜のショップモビリティ事業も、ウーバーハンプトンやコーリンベイなどとの交流を進めています。
     
  13. 2001年ウーバーハンプトン・ショップモビリティ関係者招聘講演

  14.  2001年10月、私達は、こうれい研や久留米商工会議所、福岡市で活躍されている「デザイン都市FUKUOKAを創る会」のご協力を得て、ウーバーハンプトン市から、ショップモビリティのステーションが入っているウルフラン・ショッピングセンターのオーナー会社の経営者であるスティーブ・カーリンさんと、市のショップモビリティ担当者のリンダ・フェルトンさんをお招きし、久留米と福岡で講演をしてもらいました。そのときの福岡講演の記録を、「デザイン都市FUKUOKAを創る会」の皆様が作っておられたので、ここに公表します。なお、私の方で最小限の手直しをしているほか、こうれい研所有の、講演に使ったパワーポイントファイルの入ったディスクから画像を取り、私の解説を加えています。資料ご提供いただいた皆様に感謝します。


アーカイブ

  1. 「タウンモビリティ導入の必要性に関する調査報告書」本文 MSWord6.0書類 84KB

  2.  私達久留米大学などの地元高等教育機関の研究者と、久留米でタウンモビリティ導入の中心になっている吉永さんとで作っている「久留米タウンモビリティ共同研究グループ」が、久留米のまちづくりNPO「シニア情報プラザ」に提出した調査報告書。このほかに資料編がある。2002年3月。
     
  3. 久留米市「タウンモビリティ導入の必要性に関する調査報告書」第3節 MSWordX書類 1MB

  4.  上記報告書に基づく久留米市名で出された報告書。高齢者の中心商店街に対する購買力を実証した私の担当部分で、市側からの指示によりグラフを使って視覚的に分かりやすくしている。2002年3月。
     
  5. 「タウンモビリティ導入にあたっての提言書」 MSWordX書類 64KB

  6.  私達「タウンモビリティ共同研究グループ」が、2003年夏からの本格的事業開始に向けてまとめた文書。事業組織、運営、ボランティア、総合的なまちづくりとの関連について、実施計画を提言している。2003年3月。
     
  7. 「平成15年度久留米タウンモビリティ経済波及効果計測結果報告」 MSWordX書類 40KB 英訳 同40KB

  8.  2003年度のタウンモビリティ事業収支と2004年3月に実施した利用者の支出調査に基づく、福岡県産業連関表を使った福岡県内への経済波及効果分析。
 

 

戻る