産業経済研究要約

文化・経済均衡係数論−文化経済学原理補攷(1)− 森 正直
  初回の本稿では、自著「文化経済学原理」(2003年、九州大学出版会発行)の第11章第4節(319〜333頁)に提示した「文化・経済均衡原理」についての補論として、@同原理を提起した意図の補説、A同原理のモデル式の構造について補説、B同式を構成する3つの要素(「経済」項、「文化」項、「文明」項)の相対的関係の整理・比較と、特に「文明」項の性格・位置づけの補論、Cこれらの論考を前置きとして国内8市をモデル的に選び「文化・経済均衡係数」の具体的準備・算出作業を例示しつつ留意すべき点を補説、更に、D同書で筆者が初めに提示した、3構成要素によるモデル式から「文明」項を除く形への補論、等を展開している。

Copyright(C)久留米大学経済学部附属産業経済研究所